ちょっと前まで温かい蕎麦が苦手だったのに。食べ続けてわかったこと

編集後記
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「蕎麦と町中華と銭湯と」をスタートさせて間も無く半年を迎えます。この数ヶ月は、編集後記を書くことをそっちのけにして、そば屋や町中華に出向き、約200食の蕎麦をいただきました。

ほぼ毎日1食は蕎麦を食べていて、今もまったく飽きていません(むしろ毎日食べたいです)が、実は、このサイトを始める少し前までは、温かい蕎麦を好んで食べることはありませんでした。むしろ、食事が温かい蕎麦だと少しがっかりしていたかもしれません。

それなのになぜ、今は温かい蕎麦を毎日でも食べたいのか、今回は食べ続けてみて気づいた温かい蕎麦の良さを編集後記としてまとめます。

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外食で蕎麦を食べるなら冷やしたぬき一択だった、あの頃

私は、食に関しては、「お腹いっぱい食べられるだけでありがたい」と思って、毎日食事をしています。まったくグルメではありませんし、舌は鈍感(バカ舌)だと思います。

蕎麦や町中華に限らず、ほとんどの料理を美味しいと思って食べることができ(ある意味、ありがたいです)、食事をして「不味い」と思うことは数年に一度ぐらいです。

だから、このWebサイトも料理の批評をしない作りにしています。

安い肉と高い肉の違いもわからないでしょう、きっと。

そんな私ですが、数年前までは、「温かい蕎麦ってあまり美味しくないよな」と思っていました。

1番美味しい温かい蕎麦は緑のたぬきだと思っていました。

蕎麦自体が嫌いというわけではなかったのですが、蕎麦屋に行くことがあれば、基本的に注文するのは冷やしたぬきで、冬でも冷やしたぬき。

冷やしなら蕎麦もOKだけど、温かいのはうどん派でした。

今は毎日のように温かい蕎麦を食べますが、5年前は年間0食だったかもしれません。

とある立ち食いそばがきっかけで、温かい蕎麦も食べるように

そのような私ですが、数年前から温かい蕎麦も食べるようになりました。

時々行っていたとある立ち食いそば屋があり、そこでは冷やしたぬきばかりを食べていましたが、寒かったある日、どういうわけか「たまには温かい蕎麦でも食べようかな」という気分に。そして、かき揚げそばを注文したところ、とても美味しく感じました。

それ以来、温かい蕎麦のイメージが少し変わりました。

とは言っても、温かいそばを食べるのは、ほとんどが立ち食いそば屋だけ。

他の店では変わらず冷やしたぬき専でした。

そのため、このWebサイトを始めた時も、「温かい蕎麦を毎日食べよう」とは思っていませんでした。

でも、今は、毎日でも温かい蕎麦を食べたいです。

 

食べ続けて気がついた、温かい蕎麦の魅力

2021年の10月頃になると、徐々に寒くなり、冷やしの蕎麦を食べる機会が減ってきました。

「でも、このサイトでメニューを充実させるには、蕎麦を食べ続けなければいけない」。

この頃、温かい蕎麦を食べるようになりましたが、仕方なく(本当は冷やしたぬきが食べたい)という気持ちが多少ありました。

しかし、そのような気持ちは、温かい蕎麦を食べ始めてすぐになくなっていました。

色々なお店で食事をしたことで、温かな蕎麦の魅力が、少しずつですがわかるようになった気がします。

ここでようやく本題、温かな蕎麦が苦手だった私が、食べ続けて気がついた温かな蕎麦の魅力を整理してみましょう。

1.店ごとに異なるつゆと麺の組み合わせ

正直、細かな味の違いは今もいまいちわかりません。

でも、お店ごとにつゆの味わいや蕎麦の食感、香りが違うことを知り、初めて訪れた蕎麦屋での一口目のそばつゆ、一口目の蕎麦の食感が楽しみになりました。

特にそばつゆは冷たいつけ汁よりも温かなかけつゆのほうが、香りや味の違いを感じられることに気がつきました。

2.たぬきや天ぷら、具材と合わさった時の変化、ハーモニー

「蕎麦の上に天ぷらが乗っているだけ」、「なんなら別々に食べたほうが美味しい」。数年前はこのように思っていました。

でも、色々なお店で天ぷらそばや肉南蛮そばなどを食べていると、具材とつゆが合わさったことで、独特の味わいが生まれることに気がつきました。

そして、それが絡まった蕎麦をすすって食べていく楽しさも。

特に、イメージが変わったのがたぬきで、お店ごとに油の香りや食感が異なりますし、たぬきがあるのとないのでは、つゆの味が大きく異なることを知りました。

たぬき蕎麦ってものすごく奥深い一杯なのかもしれません(私はまだまだ、浅い所にいますが)。

 

きちんと言葉にできたのは、この2つでした。

他にも魅力はあるのですが、まだうまく言葉にできません。

もっと食べ続けたら言えるようになるかもしれませんね。

 

では、なぜ温かい蕎麦が苦手だったのか

「温かい蕎麦はあまり美味しくない」と思ってしまっていた理由もこの機会に整理してみます。

1.蕎麦がフニャッとしている

学生の頃は、豚骨ラーメンが好きでした。豚骨ラーメンといえば、細麺、かため、バリカタ。

硬めの麺に口が慣れてしまっていたのかもしれません。

そのため、コシがある冷たいそばなら好んで食べることができたのですが、温かい蕎麦は麺が柔らかくなりすぎて、フニャッとした食感が好きになれませんでした。

 

2.そばつゆの味が物足りない

これも、今思えば豚骨ラーメンが原因かもしれません。

さらに、とんこつラーメンに限らず、昔はコッテリ、ガッツリしたものを好んで食べていました。

昔の私には、蕎麦のつゆはスッキリとし過ぎていたのかもしれません。

温かい蕎麦は「食っている感じ」があまりせず、満足感を得られなかったように思えます。

 

3.美味しい蕎麦を知らなかった

若い頃は、蕎麦屋で食事することがほとんどなく、口にした蕎麦の数が限られていましたし、たまたま、麺の食感やつゆの味が当時の自分の好みではなかったのでしょう。

1と2のように思ってしまっていたのは、純粋に美味しい温かい蕎麦を食べたことがなかったんだと、今なら思えます。

また、年齢を重ね、こってり・バリカタのような食事よりも、優しい味を好むようになりました(今も、無性に濃ゆいものをガッツリ食べたくなることはありますが)。

この数年で蕎麦を楽しめる味覚になってきたのでしょう。

 

きっと、まだまだわかっていないことだらけ

今回は温かい蕎麦が美味しく感じるようになった理由を好き勝手書いてみました。

でも、私はきっと、蕎麦の魅力についてまだまだ理解していないでしょう(そもそもバカ舌ですし)。

食べても食べても、深く理解できることはないかもないかもしれませんが、一杯一杯美味しくいただき、これから蕎麦の情報を届けていきます。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。